Quantcast
Channel: ブックミンの家 -本は、どうして。-
Browsing all 37 articles
Browse latest View live

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【小銭をかぞえる】 西村賢太/著

『所詮は自己愛にすぎぬものだったのかもしれない』ふつう、人の「悪い」行動のことを考えると、相手を傷つけても何とも思わない心がその要因かなぁと考える。だから、「相手がどんな気持ちになるか考えようよ」と問いかけるのはよくあること。けれどそう問われたほうは、「あっそういうことが大事なのか!」と言ってすっきりするどころか、程遠いばかりの表情を浮かべる。納得いかないのである。それは、ひとえに自己愛の欠乏であっ...

View Article



Image may be NSFW.
Clik here to view.

【自由高さH】 穂田川洋山/著

【【書籍データ】】 東京下町の廃工場建物で柿渋塗り作業に没頭する男と大家の老人。廃工場を拠点に彼らとその周囲の人々がゆるやかに繋がっていく(「文藝春秋HP」参照)文藝春秋・2010年8月26日初版発行◎第110回文學界新人賞 受賞作○第143回芥川賞    候補作オススメ度)★★★★★  「理解など不要で、もっと身の芯に近しいところに生じる手触り、触感らしきものを得られることもあるだろう」...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【すべて真夜中の恋人たち 川上未映子/著】

『いま、わたしは三束さんにさわれているんですか。』227頁2項昔、とても不思議だったのは「なんで夜は怖いの?」ということ。誰だったか、こう教えてくれた「夜は光がないでしょ。心の中が映るんだよ。」...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【共喰い】 田中慎弥/著

『子ども出来るん、怖いんか。』33頁10項...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【道化師の蝶】 円城塔/著

『あなたは蝶を捕まえてなどいないのですよ。蝶に勝手についてきただけだ』87頁11項...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

【Self-Reference ENGINE】 円城塔/著

『君はどこからやってきた』133頁7項...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【プリンセストヨトミ 万城目学/著】

、『そういう決まりなんや。ずっとむかしからのな』 言葉の示すもの あらゆる所在や、 聞こえてくる音色の意味や、 春秋が膨らんでくる訳。 そうした感情の曲折や、結論、または、季節の移ろいは「あったのか」、「なかったのか」。 思いつかないその間、何かあったのだろうかなぁ。 何かあったかもしれないね。  そうして、そもそもにおいて、実感が伴う=記録する、ことであったこの人生において、...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【abさんご】 黒田夏子/著

『十一ねんでおわるなどとおもいもつかれない 十一ねんめにも,やわらかい檻のつられはじめる 新しさ,つられやむ新しさをくりかえして甘くう ずいた.』36頁 荒れ果てた港町が見えます。 建てられていた基礎か、 あるいは、建てられようとしていた基礎か、 あるいは、壊されようとしていた基礎か。 過去と未来をもったかつての面影が見えます。 東日本大震災から2年。 この本から見える景色は、あの町の光景です。...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

【何者】 朝井リョウ/著

『ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのも のを,想像してあげろよ』174頁 学生であるのだから,なおさらであること。 授業であたってしどろもどろ。 挙手ができなくてきょろきょろ。 ノートにまとめが書けなくておどおど。 唯一紡ぎだした言葉。はっきり話せない。 教師の視線を確かめ,逐一自らの評価を気にして いる。 しかし,彼らは,怠けたのではないのであった。 必死に生きる様なのであった。...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

【等伯】 安部龍太郎/著

『真心なければ姿勢正しからず,姿勢正しからずば円満を欠く。』下巻337頁教職を得て4年。前日,勤務校にて研究会の社会科歴史分野の授業提案をさせていただく機会を得た。小学校3年間,中学校1年間の指導,児童生徒の反応を思い出し,打てる手だては昨年の4月から打ち,生徒と共に10ヶ月かけて作り上げた授業であった。課題を自分たちで設定し,資料をもとに個人追求を行う。生徒たちは主体的に仲間の意見をつなぎながら,...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【ヨハネスブルグの天使たち】 宮内悠介/著

『信仰を決めるのは、一人ひとりの内面ではないのかもしれないな。場所であり、座標なのだ。』20頁「わたし」はひとりの人間である。日本国憲法にも基本的人権が保証されているのだし、名前があるのだし、そもそも疑う余地がないだろう。医学の世界であっても唯一無二のわたしであるに違いない。しかし、テロが続く。紛争が続く。いじめが起こり続ける。果たして、わたしたちは、社会生活のなかで、一人ひとりが明確な意識でもって...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【さようなら、オレンジ】 岩城けい/著

『行きたいところを頭に思い描き、しっかりと前だけを見て、なにも見落とさないように、懸命になっていればいい。』156頁ともすると、自己中心な生きざまに思える。自分のための人生、自分が作る人生。孤高のあゆみ。でも、主人公、サリマには身勝手さを感じない。寧ろ、その生きざまに温かみを感じる。アフリカ難民のサリマの、英語圏オーストラリアでの生活を描いた本作は、スティーブン・R・コヴィー氏の著書『7つの習慣』に...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【恋歌】 朝井まかて/著

『誰もが今生を受け入れてこの骸だらけの大地に足を踏みしめねば、一歩たりとも前には進めぬ』275頁『瀬をはやみ...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

【共喰い】 田中慎弥/著

『子ども出来るん、怖いんか。』33頁10項...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【道化師の蝶】 円城塔/著

『あなたは蝶を捕まえてなどいないのですよ。蝶に勝手についてきただけだ』87頁11項...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

【Self-Reference ENGINE】 円城塔/著

『君はどこからやってきた』133頁7項...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【プリンセストヨトミ 万城目学/著】

、『そういう決まりなんや。ずっとむかしからのな』 言葉の示すもの あらゆる所在や、 聞こえてくる音色の意味や、 春秋が膨らんでくる訳。 そうした感情の曲折や、結論、または、季節の移ろいは「あったのか」、「なかったのか」。 思いつかないその間、何かあったのだろうかなぁ。 何かあったかもしれないね。  そうして、そもそもにおいて、実感が伴う=記録する、ことであったこの人生において、...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

【abさんご】 黒田夏子/著

『十一ねんでおわるなどとおもいもつかれない 十一ねんめにも,やわらかい檻のつられはじめる 新しさ,つられやむ新しさをくりかえして甘くう ずいた.』36頁 荒れ果てた港町が見えます。 建てられていた基礎か、 あるいは、建てられようとしていた基礎か、 あるいは、壊されようとしていた基礎か。 過去と未来をもったかつての面影が見えます。 東日本大震災から2年。 この本から見える景色は、あの町の光景です。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【何者】 朝井リョウ/著

『ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのも のを,想像してあげろよ』174頁 学生であるのだから,なおさらであること。 授業であたってしどろもどろ。 挙手ができなくてきょろきょろ。 ノートにまとめが書けなくておどおど。 唯一紡ぎだした言葉。はっきり話せない。 教師の視線を確かめ,逐一自らの評価を気にして いる。 しかし,彼らは,怠けたのではないのであった。 必死に生きる様なのであった。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

【等伯】 安部龍太郎/著

『真心なければ姿勢正しからず,姿勢正しからずば円満を欠く。』下巻337頁教職を得て4年。前日,勤務校にて研究会の社会科歴史分野の授業提案をさせていただく機会を得た。小学校3年間,中学校1年間の指導,児童生徒の反応を思い出し,打てる手だては昨年の4月から打ち,生徒と共に10ヶ月かけて作り上げた授業であった。課題を自分たちで設定し,資料をもとに個人追求を行う。生徒たちは主体的に仲間の意見をつなぎながら,...

View Article
Browsing all 37 articles
Browse latest View live




Latest Images